日常生活のなかで、上下の歯を噛みしめていないかご自身で注意してみてください。歯の噛みしめやくいしばりは歯や顎に非常に大きな負担をかけます。
- 本来、人間の上下の歯が接触するのは、物を噛むときと飲み込むときだけです。
- 頻繁に噛みしめやくいしばり、歯ぎしり等をしていると、歯が消耗し続け、あちこちにしみる感じが出たり、ヒビ割れが進み歯が壊れてしまうこともあります。また、お口のまわりの筋肉が破壊され、なかなか治らないということも起こり得ます。
- このような癖がありましたら、やめるように注意してください。一般的に自覚がないケースが多いため、以下のような症状がないか意識してみてください。
- 片側の上下の歯が、しみることがある
- 奥歯で噛むと瞬間的にピリッと痛むことがある
- 歯の横が削れ、歯が細くなったような気がする
- 朝起きたときに、首すじや肩にコリを感じることがある。
- 仕事などに夢中になっているとき、ふと気付くと噛みしめていたり、舌を上あごに吸い付けていたりすることがある
- 顎が開かなくなったり、開けるときに痛みを感じた経験がある
- 下あごの骨がゴツゴツしている
- 頬のまわりの筋肉が固く、いつも緊張している気がする
- 噛みしめや歯ぎしりの習慣をやめる最も効果的な方法は、唇を閉じて歯を離す感覚を覚えることです。「唇を閉じて、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜く」ということを意識してみてください。このことを1日に何度も練習してください。
- この簡単な方法で、顎の関節とお口まわりの筋肉は非常にリラックスし、緊張やこわばりから解放されます。また、知覚過敏が軽減し、歯の寿命が伸びるということも報告されています。